今回は長浜市にある和食屋さん『茂美志や』のご紹介です。
ご当地グルメのお店って結構勇気がいりませんか。未知のフードというのもあり、お値段も結構それなり、それでいてイマイチだった日にはもう。。
今回のお店、お値段は普通ですが、当たりです。
店舗概要
お店は滋賀湖東の街『長浜市』
このお店があるのは滋賀県湖東にある長浜市。大津・草津・近江・彦根と東海道沿いの街がやはり立ち寄りやすく知名度も高いのでついつい見落としがちですが、この長浜市秀吉が居城とした長浜城があって、北には柴田VS羽柴という織田家跡目争いの古戦場があってと、歴史的な散策地域に事欠かない場所である一方で、歴史的な街並みが残る行けばわかる穴場観光スポットです。
お店はそんな長浜市観光エリアの真ん中にあるアーケード街の中にあります。
お店の中はまるで時代劇
残念ながら創業〇〇年なんていう記述は見つけられませんでしたが、相当長い歴史がある事は確かなようです。それは店内の雰囲気一つとってもわかる話、メニュー表とかいつのものかわからないけどとにかく古い事だけは伝わってくるという代物。
また、ここは長浜を代表するお店のようで、このお店を訪れた著名人、芸能人のサインが至る所に貼られています、誰のものかわからないんですがね。
アクセスなど
- 営業時間:10時30分~16時00分(土・日~17時30分)
- 定休日:火曜日
- 駐車場:なし
- 住 所:〒526-0059 滋賀県長浜市元浜町7−15
人気店なのである程度の並びは覚悟。ですが、間口に反して結構席数は多いらしく待ち組数見た印象より少ない時間で案内してもらえると思います。
メニュー・味
メインメニューは『のっぺいうどん』と『湖の幸』
長浜のご当地グルメの一つに『のっぺいうどん』というのがあるそうで、平たく言うと具だくさんのあんかけうどん。このお店はそんなのっぺいうどんが超一押しのなんだとか。
びわます丼
サーモンは一般に川に卵を産んで、それがかえると海へ、成魚になると再び生まれた川へというサイクルを繰り返すそうですが、その海の代わりに琵琶湖で過ごす魚がいるそうで、それがビワマスと呼ばれています。
と、えらそうに解説したはみたものの、味わいは淡泊でおいしい白身の魚という印象。
ものによってはサーモンと違いが判らないくらいオレンジ色をしているんですが、やはり湖の幸を食べている為、色味は淡泊なんでしょうか。
するするうどんと焼き鯖寿司
超一押しののっぺいうどんどこ行ったんや?
のっぺいうどんというのは、言うなれば鍋焼きうどん+あんかけうどん、それも生姜たっぷりバージョンです。季節はもう5月、暑すぎるんです。
という訳で、このお店のもう一つの名物麺メニュー『するするうどん』。写真は大盛です。
遠目にも艶が伝わってくる細目のうどんは瑞々しさも十分にして抜群。
つけ汁は蕎麦出汁よりもすっきりと、そして一般的なものより香ばしさを際立たせています。あしらいの天ぷらが春限定なのか不明ですが山菜なところもgood。
うどんだけでは味気ないので、焼き鯖寿司をセットでチョイス。
湖北・湖西と言えば日本海で獲れたサバを京都へ運ぶ鯖街道が有名。アシの早いサバを運ぶ手段としてこの辺りでは色んな加工手段があるようで、この焼き酢締めというのもその一つ。
小鮎の網焼
川魚代表と言えばやっぱり鮎でしょう、琵琶湖では成魚よりどっちかこの小鮎を使った甘露煮が有名。今回はそれを網焼きで炙ったものを食べさせてくれると聞いて一も二もなくオーダー。
若干大きさについてお店との齟齬があったようにも見えますが、網の上で軽く炙ると途端に芳ばしい香りが辺りを包みます。
ワタも含めて一匹丸ごとパクっ。車です、日本酒はありません。こういう時にこそ思う、僕には何故お抱えの運転手がいないんだろうと。
人雇う前に自分の食い扶持をまず満足に稼ぐところから始めようか☆
まとめ
今回はこれで以上です。
湖東地区は賤ケ岳はじめ険しい山があって、その裏側は伊吹山・賤ケ岳はじめ雪深いスキースポットです。なので、なかなか春・秋の行楽シーズンには縁遠い場所かもしれませんが、このお店を含む黒壁エリアは色んな見応えあるスポットも多いので観光にはうってつけ、しかも東海道から外れている為か割と魅力の割に混雑はそこそこという正に穴場。
個人の感想です☆
寒い秋冬には身も心もあったまるのっぺいうどん、ポカポカした陽気の春・夏には涼を得ながらするする食べられるするするうどん、春夏秋冬どこで訪れても楽しめるお店です。