日本には各所で七福神巡りというものがあります。これは各所毎七福神様を祀る神社・お寺を巡るもので、その多大なるご利益に与ろうという参拝巡りのコースであり、一種のツアーともいえるものでしょう。
神戸にもその七福神様をそれぞれに祀る神社、お寺がある訳で、今回は七福神様の一神、恵比須様こと事代主神様を祀る長田神社のご紹介です。
では長田神社に一礼。
ご本殿
境内から神門をくぐると、
この本殿が眼前に広がります。
正面からは本殿を拝むことが出来ないので裏手に回ったり、横手からなら拝むことが出来ます。何だか盗み見ているようですがw
境内散策
恵比須様の像
この神社の主祭神であり、シンボル恵比須様の像です。
以前ご紹介した京都の黄檗寺の恵比須様は少し怖い印象すらありましたが、こちらの恵比須様は朗らかな笑顔を湛え、人を幸せにするイメージ通りのご尊顔です。エビスビールの恵比須様がこんな感じですね。
楠宮稲荷神社
本殿裏手にある摂社楠宮稲荷神社です。
社殿内にはひと際目を惹くこの大きな提灯が印象的。
一風変わった形の赤エイ絵馬ですが、アカエイというのは無論形の通りエイの一種です。
その昔繁殖の為、苅藻川の岸辺に寄ってきた群が暴風雨によって、氾濫した川の流れに沿って境内に打ち上げられたそうです。勿論境内もべちゃべちゃ、そんな中を泳ぐように跳ねていたのを見た村人は捕まえようとしたところ、この楠宮稲荷の辺りで消えてしまったんだそうです。それ以来、この楠宮稲荷神社のご神木にはアカエイが宿るとして信仰されてきたのが起源なんだそうです。
昔は今の様に肉を食べる習慣があまりなかったので、アカエイは貴重な栄養源として滋養・味ともに愛されてきた食材やったそうです。
それが、このアカエイの逸話と相まって、病気平癒の祈願にはこの美味しいアカエイを絶ち願掛けする方式が根付き(腫物・痔などに効果が高いとされるそうです。)そこから生まれたのが、このアカエイ絵馬というお話なんだそうです。
月読社・松尾社
本殿右脇に鎮座する摂社があります、月読社と松尾社。ご丁寧にご利益まで付記してあるのはお参りしていてとても分かりやすいです。
御朱印
御朱印はここでいいのかな?と迷いそうになるんですが、本殿前の御門左手前の会館のような建物の中で頂けます。頂ける御朱印は2種類、神社のものと『恵比須神』のもの。今回僕が頂いたのは神社のものです。恵比須様の分は、七福神巡りをする際に改めて頂くようにします。(個人的な好みですが、七福神の御朱印は一枚に収めて頂きたいと考えているので)
御祭神・御由緒・ご利益
この神社のご祭神は事代主神(ことしろぬしかみ)。先ほどから何度か紹介してるかもしれないですが、七福神様の一神、恵比須様です。恵比須様は『商売繁盛笹もってこい』の掛け声で有名な通り、商売の神様というか福の神とされ開運招福、商売繁盛、厄除けとおおよそ人の願いの大部分をカバーしてくれそうな御神徳があられるすごーい神様です。
御由緒としては、創建はなんと西暦201年。実に1800年もの間この地で人々の生活を見守ってきたというのやから驚きです。時の神功皇后がお告げを受けて、この地に社を築いたのが始まりとされています。
アクセスその他
- 住 所:〒653-0812 兵庫県神戸市長田区3丁目1−1
- 駐車場:あり
電車の場合
神戸市営地下鉄長田駅(長田神社前)
JR山陽本線高速長田駅
共に徒歩10分程度、神社前というだけあって参道には商店街が軒を連ねています。
車の場合
阪神高速3号線下湊川インターの交差点で北向きに、川沿いを進むのが一番わかりやすい順路かと思います。境内への駐車が可能なほか、近隣には比較的安価なコインパーキングも多いため、駐車で困る事はなさそうな立地です。
まとめ
今回はこれで以上です、恵比須様は商いを営む人にとって一番の神様です、ほか七福神巡り目指す方、1800年の歴史に触れたい方は是非ご参拝をご検討ください。
お祭りの時は当然ごった返すんだと思いますが、平時は休日でも比較的落ち着いた神社で近隣も静かな住宅に囲まれているので、心安らかにご参拝へ臨めます。