今回は大阪にある淡輪ニサンザイ古墳のご紹介です。
大阪で古墳と言えば世界遺産に登録された百舌鳥古市古墳群が有名ですが、大昔から日本の玄関口として機能していた大阪には古墳が点在していて、ここもその一つです。
古墳概要
古墳があるのは大阪府泉南郡
この古墳があるのは大阪府南部の街泉南。沿岸部には釣り堀か海水浴場が広がる大阪のリゾート地として割と人気な場所です。百舌鳥古市古墳群と言えば、堺市から藤井寺・羽曳野辺りの東西に広がっているので、この古墳は類別としては別物。すぐ西隣にある西陵古墳と一緒に淡輪古墳群と数えられるものの一つで、宇度墓古墳とも呼ばれています。
古墳スペック
- 墳丘長:173m
- 墳丘高さ:13.5m
- 製造時期:5世紀中期~後期
- 被葬者:五十瓊敷入彦命
墳丘長173mと言えば、日本一の大きさを誇る仁徳天皇陵古墳(大仙古墳)と比べて1/3より少し大きいといったくらいですが、南側・西側が開けていて見やすいので大きく感じれるかもしれません。
五十瓊敷入彦命というのは第11代垂仁天皇の皇子とされていて、石上神宮へ剣一千本を納めたりと、何かと武器にまつわる話の多い人物です。
古墳回りを散策
拝所
南西に向けて立つこの古墳、大阪の古墳の例にもれず拝所前の道は割と綺麗にされています。
造り出し部は残念ながら見れない
本来なら海に面する北西側に古墳を造る時の起点となった造り出し部が見られるはずなんですが
残念ながら農地が広がっていて、近づくことは出来ませんでした。
南東には謎の鴨群が
この古墳外周の濠を見て回るにあたって、後円部は住宅地に阻まれて見ることが出来ません。南東部には調査用と思われるボートが底流しているんですが、なぜか綺麗に居並ぶ鴨たち。
基本的にここの濠は苔むしていたりと、とても綺麗とはいいがたいところなんですが、東側と南側は一面が蓮に覆われていて、これはこれで味のある景色になっています。
まとめ
今回はこれで以上です。
古墳と言えば百舌鳥古市の知名度が高すぎてこちらの方まで話が及ぶことは少ないかもしれません。この古墳自体もものすごく変わったものが見れるというほどの場所ではありませんが、の中にこんもりと盛り上がった丘は田舎の風景と共に見ると何とも言えない懐かしい雰囲気を味わえるとても趣深い古墳です。