戦艦大和、イスカンダル目指した方ではありません、旧日本軍最強でありながら第二次世界大戦の最中、敵の猛撃を受けて沈んでしまった軍艦です。歴史の教科書では一瞬しか触れないので、印象は薄いかもしれないですが、儚く散ってしまった最強・最大の軍艦に思いを馳せない男子はいない(と勝手に思ってます。)
今回はそんな戦艦大和に纏わる神社『大和神社』のご紹介。
所在地は奈良県天理市、国道169号線を南下、天理市役所を南に行ったあたりに名前が現れます。この辺り、流石奈良というべきか至る所に古墳が沢山。西殿塚古墳、黒塚古墳、行燈山古墳(崇神天皇陵)、渋谷向山古墳と2,3km圏内に実に4つも古墳が集中している正に古墳ロードとでも呼ぶべき地帯です。
では、今回はそんな聞くだけでテンションの上がる大和神社に一礼。
ご祭神は
・日本大国魂大神(やまとおおくにたまのおおかみ)
・八千戈大神(やちほこのおおかみ)
・御年大神(みとしのおおかみ)
創建の歴史は古く約2000年前の奈良時代に遡り、その頃から朝廷の命により、遣唐使等はこちらへお参りし旅の無事を祈願したという事です。
無論そんな訳でこちらのご利益は交通安全祈願。
一の鳥居をくぐり、二の鳥居まではこの見事な並木のアプローチが続きます。
二の鳥居を抜けるとすぐ脇に見えてくるのは増御子神社。
境内はこんな感じ。
まずはご本殿にお参り。本殿は三社あり、中殿に日本大国魂大神、左殿が八千戈大神、右殿に御年大神をお祭りしているそうです。
本殿左脇にあるのが、摂社高おかみ神社です。
説明書きの通りご祭神は雨師大神(あめしのおおかみ)という水神様で、崇神天皇の頃に創建。かつて6月1日、10年に一度の大祭の時には和歌山・吉野などから千人以上の参拝者の行列ができたほどの信仰が厚い神様なんだそうです。こういうところからも、この神社の歴史深さが伝わってきます。
本殿左わきにあるこれまた三社、厳島大神、事代主大神、朝日豊明神。
社務所で御朱印を頂きました。
由緒書きが書かれた栞も頂けます、続きの頁を一々探すのに重宝します。
社務所向かいには『戦艦大和展示室』があります。
大和の模型や、タペストリ?ほか展示に心躍らない男子はいないものと思います。
戦艦大和ゆかりの碑です。ここ大和神社は、戦艦大和と同名やった、というかこの神社にちなんで『戦艦大和』と名付けられたご縁から、戦艦大和にはこの大和神社の分霊が艦内に祀られていたそうです。
祖霊社、戦艦大和の壮絶な最後を共にした戦死者である乗組員、実に2700名余りがこのお社にお祀りされています。戦争に対する賛否はともかくとして、国を守るために文字通り命を賭して戦った先人たちに背筋が伸びるお社です。
今回はこれで以上です。僕個人的なお話として参拝日は何故か天気のよい、日差しの強い暑い日に恵まれる神社です。太古の昔から続く信仰の祖と、今は亡き戦艦大和の息吹と、奈良の歴史と、、、。機会があれば是非一度訪れてみて下さい。
- 住 所:〒632-0057 奈良県天理市新泉町
- 駐車場:あり
近隣の観光地にはかの有名な『三輪素麺山本』があります。