京都駅の西は梅小路公園が拡がり、最近は京都水族館ができ、鉄道博物館が出来、すっかりレジャーエリアになりました。今回はその梅小路公園から南、太いJRの線路を挟んで向かい側にひっそりと隠れるように立つ、それが今回の六孫王神社です。
まあ建立はJRの線路なんかよりずっと古く、平安時代中期だそうで源経基の居宅を墓所として埋葬し、そこに社殿を構えたのが始まりだそうです。
『六孫王』というのは、清和天皇の六子である、貞純親王の子、つまり清和天皇の六男の孫だからとの事。
今回も神社に一礼。
駐車場兼広場を抜けると、二の鳥居とその脇には神龍池『鯉魚塚』の石碑が。
鳥居をくぐり、まずはご本殿にお参り。
ご本殿奥の基壇は経基の御廟なんだとか。少なく見積もっても800年~現存するお墓なんて、信仰の厚さが伺えます。
さて、次は御朱印を頂きに社務所へ。
この神社は宮司さんがご不在の事もあるようなので、不在の時はお守りやらお札やらを持って行く際、封筒にお金を入れて投げ入れるそうです、何とも変わったシステムですが、御朱印も同様にお金と参拝日、住所を書いて投げ入れておけば後日郵送してもらえるそうですw
今回は幸運?にも御在所やったので、書いてもらうことが出来ました。
ご神紋は天皇の菊と牡丹、これは経基公が牡丹を好んで居宅に植えていたことにちなんだものだそうです。
本殿向かって右には藤棚があり、見ごろを迎えていました。
紫の房の垂れる様は桜にも負けない美しいものでした。蜂を避けへんといかんのを除けばw
続いて境内のご案内、といってもこの神社、その殆どが池とその周りを囲む庭で占められています。
ご祭神が牡丹好きとあってか、牡丹の植木が綺麗に手入れされていました。
池の背を向いた側に弁天様の摂社『誕生水弁財天神社』があります。
鳥居をくぐり、社殿にお参りしましたが少し下る階段状になっているちょっと変わった作り。というのも、この神社元々井戸があった場所の上に建立されたのだとか。
源経基の嫡男『満仲』誕生の折、安産を祈願して竹生島(滋賀)から弁天様を勧請したのだそうです。その際、神龍池は産湯に使われたんだそうで、その事から安産祈願とされるのだそうです。
また、境内の真ん中に位置するこの橋は『太鼓橋』というそうです。
池の鯉に掛けて鯉の架け橋⇒恋の架け橋と呼ばれ縁結びにもご利益があるんだとか。デートには少しこじんまりとしてますが、桜に牡丹に青紅葉にちょっとしたお散歩には向いてるかもしれません。
あと、この神社を含めた京都16社朱印巡りなる括りもあるそうです。
先日ご紹介した長岡天満宮や御香宮も含む京都随所の名の知れた神社16社になってます。(⇒京都十六社朱印めぐり)
6/14更新。
そこかしこに綺麗な紫陽花が楽しめるこの季節、この神社でも咲き誇る紫陽花を思う存分鑑賞してきました。
今回は以上です。近くに東寺もあり、京都駅にもほど近いので東寺と一緒に是非巡ってみて下さい。
- 住 所:〒601-8471 京都府京都市南区 壬生通八条角
- 駐車場:あり