年を食うと涙腺が緩くなって困るってよく聞きますよね。まあ個人的に元々涙腺が緩い方であると自覚はしていたんですが、最近は特にその緩みっぷりが半端ありません。本格的に病気なんじゃないかと疑っているほど、今回はそんな涙腺は加齢とともに緩むという話と、涙腺が緩むと何故困るのかというお話、二本一挙に公開です。
もうとにかく何ででも泣ける
音楽編
僕の通勤手段は車です。なので、行き・帰り及び出張中の車中はメディアに触れたい放題です。というか逆に運転に集中する以上、それ以外出来る事がないんですよね。
集中できているかどうかも怪しいけどね☆
で、まあ主に音楽を聴いている訳です、youtubeミュージックだったり、歌パス(キャリアがAUなので)を使ったり、最近はようやく韓流と何とか坂さんとジャニーズ以外の歌が市場に出回るようになって、誰にも聞かれることのない空間で思いっきり歌ったりしている訳です、皆さんもそうですよね。
普通にキモイわ☆
で、2,3曲聴いてるともう既に泣いています、うっすらどころかもう軽く号泣するレベルで泣いているわけで、たまに自分でも訳が分かんなくなって初めは自分で自分のことが怖かったりすらしました。
法則性としては感情の没入がしやすい、つまり歌詞がシンプルで意図とか感情とかが伝わってきやすいものほどその傾向は顕著にあるようです。
因みに全部検証した訳じゃないですが、特にその傾向が強かったのがこの二曲。
曲自体はどちらも今更僕が紹介するまでもないくらい超有名な曲なんですが、yoasobiさんの方は小説から起こしているから情景・風景、状景を想起しやすいんでしょう。起こりえない出会いを通じて灯った恋心と、突然の別れ、そして決別。ちょっと解説しながらこうやって書いているだけでも、もうちょっと泣けてくる、おっさんが語るにはあまりに勿体ない今一番お気に入りの曲でもあります。
カップルyoutuber夜のひと笑いさんのラブラブっぷりがこれでもかと詰まった一曲。聴いたのは正味最近だったのですが、おっさんは一個気に入るとそればっかり聴くようになる傾向があるようで
あんただけや☆
それこそ一日100回レベルで聴いています。残念ながらこのお二人は破局してしまったようですが、普段仲良さそうなカップルを見ると理由もなく憎悪を抱く僕みたいなのでも、もうイロコイから退いて10年単位のおっさんみたいなのでも、ほんわか幸せにしてもらえる良曲です。
とまあ、半分はいい曲なんで一変聴いてみてくださいを言いたかっただけなんですが、他にも色んな曲を聞いて声こそ出さないものの、とにかく号泣してしまうという特殊スキルを身に着けてしまったわけです。
実際の姿を想像されるとモザイクが必要になるレベルなので、お話だけ聞いていただければ結構です☆
映像作品編
こちらもあげ連ねてはキリがないので、特徴的なものをいくつか。
- 呪術回戦0
内容はとても良かったのでまた違う機会に紹介しますが、感動するシーンはあるもののおよそそこら辺とは関係のない場所でも涙腺が緩む、感動シーンでももちろん緩む、バトル要素多めでどらちかアクションに感動というもののはずが普通に泣いていました。
- 風の谷のナウシカ
蟲と人間の絆を通じた環境破壊を激しく糾弾するスタジオジブリの名作ですね。感動するシーンもいっぱい、特にオームとの絆を取り戻したシーンなど涙腺が決壊した経験を持つ人も少なくないのではないでしょうか。
ですが歴史ある作品だけあってもはや3桁、暇なときに録画していたものをBGM替わりに付けて受験勉強とかしていたので、もしかしたら視聴回数4桁は達成しているかもしれないこの作品。当然、ストーリー展開、キャラ設定は勿論、キャラのおよそのセリフや裏設定まで把握していて涙はとっくに枯れ果てているはずなんですが、そんな状況下でも普通に泣けます。体の水分量が心配になってくるところです。
これに限らず映像作品はギャグ系のギャグオンリーでもない限りほぼ全ての作品で泣いていると言って良いでしょう。以前はイヤホン付けて電車でU-NEXTを楽しむなんてことをしていたんですが、今は絶対そんなことできません、最悪行きつく先は鉄道警察か、医務室を経由した病院のどちらかという事にもなりかねません。
私生活に支障が出る
さも映像や音楽に触れた時に涙腺が崩壊するかのように書いてしまいましたが、当然そんなことはありません。すぐ感情が高ぶるというより、例えるなら以前は感動をある程度以上注ぎ込めば涙腺が緩んでいたのが、今は注いだらすぐ零れるくらい盃がちっさくなった状態を想像してもらえればイメージしやすいかもしれません。
自己分析では仕事のストレスがたまりすぎて感情の振幅がおかしくなってしまったと判断しているんですが、同時に治癒方法が離職しかないというどうしようもない結論も導きだしてしまうので、どうしようもないわけです。
毎日が感動に溢れていて良いななんて言う風に思うとぼけた人もいるかもしれません。
が、大のおっさんが毎日号泣している訳にいかないのです。
あんたの泣き方こんなかっこええかんじちゃうしな☆
当然私生活でも支障が出るわけで、その発露の様は様々です。
一番印象的だったのは、クライアントとの契約解消の報告を上司にしていた時の事。元々文句が多い、申し訳ないですがあまり良客として扱われていなかった人だったため、淡々と説明して終わるはずだったのところでなんですが僕が突然泣き始めます。まあ自分のクライアントですから、悔しいところもあったんでしょう。
すると、おっさんは多かれ少なかれ似たような症状を患っているようで、報告会の場にいた残り2人も貰い泣き。2,3分の間、大のおっさんたちが揃ってさめざめ泣き続けるという訳の分からない状況が出来上がってしまったのです。ほんと事務のおねーちゃんに見られなかったのが不幸中の幸いでした。
このように、痛みや体の不調は一切伴っていないものの、しっかりと私生活に色濃く影響が出てしまう、周囲から見ればギャグでしかない、けど本人としてはとても厄介なことになってしまったのが今の現状という訳です。
何か有効活用する方法はないか考えてみる
これを機に見たいけど後回しにしていた感動系ドラマ・映画を見漁る
原因が何にせよ、要は出てくるものは吐き出せばいいのではないか、やっぱり行きつくのはそこですよね。要は出る涙が枯れるまで感動してしまえば良いわけです。
そこら辺の発想が、、なんというか雑なんよね☆
幸いにして、当家ではU-NEXTは常時契約(現在ネットフリックスに切替検討中)、アマゾンプライムは無駄に夫婦で1アカウントずつ持つというランニングコストからすれば馬鹿そのものですが、映像作品を見る上ではほぼ完ぺきな環境が整っています。
具体的には世界の中心で愛を叫ぶ、君の膵臓を食べたいなどのヒロインとの別れが確定している系。
コンテンツとしてずるいよねっていう感覚でなんとなく敬遠していました。
あとは、key系。物語としては違うものの敬遠していた理由は同様、感動させる路線がチートっぽい(絶対泣かせにかかってくる系)だから。
理論上はというかこれらだけで年末年始はもう十分乗り切れる感じですが、逆に言えば目いっぱい感動できるというのは映像作品を見る上ではこの上なく良いコンディションと言えます。誰にも邪魔されない&邪魔しない環境下で目いっぱい楽しむ事でこの状況をとりあえず解消する方向で考えていきます。
小説を書いてみる
喜怒哀楽は『扁桃体』という何だか喉にありそうな器官が司っているらしいです。ここが常時刺激されているという事は隣の記憶を司る海馬も刺激されやすい環境にあるという事で、考えようによっては今の僕はオートでボケ防止を実行しているのと同様の状態と言えなくもありません。
どんなけ強引な解釈やねん☆
前述のストレスでせき止めている感情が突然溢れてくるのが問題ありな訳ですから、じゃあ意図的にその感受性の発露の場を作ってしまえばいいんだという事で、
小説を書いてはどうだろうか
こんな感じで発想した次第です。思いついた時は2021年ヤクルトの5番にオスナorサンタナが収まった時くらいの感動がありました。
で、書こうと思ったわけですが割とかけるんですよね。
理由は二つあって、一つは普段からこうやって図らずも文章を書く練習をしていたという点、もう一つは感受性がこの上なく鋭敏になっている状態なので、色んな物事がものっすごい勢いで頭に流れこんでくるわけです。もう時間さえあれば一本書き上げるなど造作もないほどアイデアは溢れてきていました。
ですが、この発想には致命的な欠陥がありました。それは感受性が鋭いが故に何でもかんでもものすごいものに感じてしまうという事。
- おでん屋で触れ合った二人が
- 魔王と戦う王城の金庫番
- キモイ元同僚を完全に討伐する話
これらはネタとして考えた一例ですが、(そんな時間もないのでとりあえず思いついた時は母ちゃんのLINEへテーマだけ送るようにしています。)一晩経って、思い返してみると冷静になれます。これゴミじゃね?と。
勿論僕に東野圭吾バリの筆力と展開を考える力があればその限りではないのでしょうが、そんな才能を1mmも持ち合わせない僕が書くとなればゴミ以外の何物でもないでしょう。要は何でもかんでも感動する状態なので、ごみでも宝石に見えてしまうので発想の大部分がごみばっかりなのにそれにすら気づかない状態にあるという訳です。
まとめ
今回は以上です。
ストレス社会と呼ばれる現代なので、僕と同じような症状に苦しむおっさん諸兄もいるかもしれませんが、そんな方にはここまで読んでいただいたのに何の解決案もご提示できず申し訳ない限りです。
小説に関してはもしかしたら、いつかものっすごいネタを思いつくのかもしれませんが、ふっと浮かんでは泡みたいに消えていくそんな一個一個を、しかも仕事中に、母ちゃんへ都度都度意味不明のLINEを送り続けなければならないような環境下では残念ながら開花する事はないでしょう。
小説が書きたいというよりは日常生活で暴発しないよう感情の発露の場を作りたいわけなので、現実的には映画鑑賞の機会が増えたりというところで落ち着かせることになりそうです。
これに限らず加齢って良くも悪くも様々な肉体的・精神的な変化をもたらします。変化はどうしようもなく起こるものなので、あとはどのようにその変化に対応するのか、そんなことを考えさせられたお話でした。