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吉宗公出世の秘訣がここに『刺田比古神社』

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今回ご紹介するのは和歌山にある刺田比古神社。
和歌山市のシンボル和歌山城のすぐ南にあってその近所さからか、紀州徳川家とのご縁の深い神社です。
では、今回はそんな刺田比古神社に一礼。

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神社概要

神社があるのは和歌山県和歌山市

この神社があるのは和歌山県和歌山市。和歌山市のシンボル『和歌山城』のすぐ南に入った区画にあります。

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神社までの道が狭くアクセスがイマイチ不便な場所にある為か、歴史深く雰囲気の良い神社なんですが参拝客はまばら。和歌山観光の中でも穴場のスポット言える場所です。

御祭神・創建の歴史

この神社の御祭神は2柱。

  • 道臣命(みちおみのかみ)
  • 大伴佐氐比古命 (おおとものさでひこのみこと)

道臣命というのは日本の氏族の一つ大伴氏の始祖にあたり、そのルーツは天孫降臨の際、瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)の先導役を努めた天忍日命(アメノオシホミミノミコト)の子孫にあたるとされ、大伴佐氐比古命は道臣命の子孫で古墳時代に高句麗討伐の際、大将軍として大活躍したとされている人物だそうです。

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この神社の創建は大伴佐氐比古命がその武功によってこの地『岡の里』を授かり、それから代々治めるようになります。この神社を築いたのは始祖から20代孫にあたる大伴武持。その後も豊臣~徳川と時代は移り変わるものの、和歌山城鎮護の神様として崇敬を集めていたとされています。

特に徳川吉宗公は出世開運の神様として崇め、石高を寄進したり、この神社のご神職に代々年に一度将軍拝謁を許すようにしたり、その信仰の厚さが窺えます☆

ちなみに吉宗という名前は某時代劇で松平健さん演じる『8代将軍吉宗公』が市中お忍びの際『しんさん』と呼ばれるのは、幼名『新之助』からきているものと考えられます。

タイトルの『暴れん坊』はそのまま、小さいころは周りの手におえないほどのものすごい暴れん坊だったとされている点からだと思われます☆

ご利益

この神社のご利益は出世・開運。御朱印をいただく際、宮司様が詳しくご説明くださったのには、将軍吉宗公は元々四男。徳川御三家の出とはいえ、将軍になる出自ではありませんでした。
そんな悪縁断ちの意味合いと、他にも当時、父親が高齢の場合元気に育たないと言われていましたのもあり、吉宗公は一度捨てられた子を養父が拾うという形が取られました。

これより少し前の時代では長く子に恵まれなかった豊臣秀吉も捨丸・拾丸(秀頼)とも同様に子供を捨てた体を採ったという話があります☆

その甲斐あってか吉宗公は紀州5代目藩主を経て将軍へと上り詰めた事から、この神社は出世開運に強力なご利益があるとされています。
この刺田比古神社の神主は吉宗の仮親と努めたというご縁もあり、上述の通り吉宗公から、また以降の歴代城主から格別のはからいを受けていたとされています。

駐車場・アクセスなど

  • 住 所:〒640-8139 和歌山県和歌山市片岡町2丁目9
  • 駐車場:鳥居越えてスグに1,2台分あり。

神社鳥居をくぐってすぐのところに1,2台車を停められるスペースが設けられているもののそこに至る道が狭い上、入り口鳥居の間口は更に狭いため大型車は素直に和歌山城の駐車場に停めてそこから徒歩で巡ることをおすすめします。

境内散策

入口鳥居をくぐるとL字型の、街中なのに豊かな緑が特徴的な境内が広がります。

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ご拝殿・ご本殿

一本道の参道を進んだ最奥にあるのがご拝殿・ご本殿です。

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和歌山城を背にして南東向きに建つご本殿は晴れた日に参拝すれば木漏れ日が心地よく、また神々しい雰囲気に包まれています。

徳川吉宗愛馬

諸説あるようですが、上述の通り8代将軍吉宗公からの厚い信仰を受けていたため、境内には、奉納されたその愛馬(を模した像)も鎮座されています。

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岡の里古墳

この神社を有名たらしめているのは吉宗はじめ、徳川家とのご縁によるところが大きいんですが、この神社は大伴氏創建から1500年の歴史があります。その証左とも言えるのがこの岡の里古墳。

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一見ただ青々と生い茂る林にしか見えませんが、実は斜面になっていてこの斜面一帯から石室や土器などの出土が確認されたそうです。広大な敷地一周に壕がある前方後円墳とはまた違いますが、大伴氏との関連すると考えられる古墳はたしかにこの神社の歴史深さを窺わせます。

御朱印

御朱印は本殿右脇の社務所にて頂けます。
こちらでは、このノーマルなものと

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和歌付き見開きのものの2種類が頂けます。

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まとめ

今回はこれで以上です。
当たり前といえば当たり前なんですが、こちらの宮司様はこの神社の創建から吉宗公との関連などに造詣が深く、またそれらの説話を惜しげもなく語って頂ける好感の持てる神社さんでした。吉宗公を将軍に推し上げたその出世開運のご利益も魅力的です。

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