今回は大阪・泉佐野市にある『泉州磐船神社』のご紹介。
泉佐野市は関西国際空港がある町なんですが、その新空港創設に因んだ神社、それがこの泉州磐船神社です。
今回はこの色んな意味で神社っぽさを感じない泉州磐船神社に一礼。
神社概要
神社があるのは大阪・泉佐野市
この神社があるのは大阪府泉佐野市。関西国際空港とその連絡橋がある市で、そのお陰でさぞかし潤ったバブリーな町かと思いきや、まさにその逆で財政健全化団体(企業で言うところの民事再生のようなもの)指定されるなどどっちかバブルに踊らされた感のある町です。
現在はそんなアホな老人たち建設的な計画性の乏しい箱物を売却したりして早々に健全化団体から脱却した辣腕を奮った町としても同時に有名をはせ、現在はまたふるさと納税で荒稼ぎ(?)したり、そのルールの有り様について国と争ったりと何かと話題に尽きない町です。
創建の歴史とか
この神社は大昔からの連綿と連なる歴史のようなものはありません。関西国際空港の創設に伴い、その守護神社創建を志した佐藤匡英という方(北野天満宮の出自)が昭和58年に創建した神社です。創建準備実に10年、磐船神社から御分霊を頂く形で誕生しました。
御祭神・ご利益
- 饒速日命(にぎはやひのみこと)
航空宇宙の先駆者である饒速日命がこの神社の御祭神。
へ?
と思った人も多いかもしれません。神様に宇宙の先駆者と言われても、とも。
饒速日命は天照大神の神勅を受けて、神様の国(つまり上空)から天の磐船に乗って降り立った神様。天孫降臨の伝説はいわば航空宇宙から船(飛行機)に乗って饒速日命が地上に降り立ったと捉えたものなんだとか。まさにそうきたか、といったところ。
ご利益は航空安全・旅行安全・交通安全・大願成就・合格祈願、天孫降臨という大願を成し遂げたその饒速日命のご神徳を受けることができる神社です。
アクセスなど
住 所:〒598-0001 大阪府泉佐野市上瓦屋392−1
駐車場:1台~2台。
境内に停めて良いそうですが、停められて2台といったところ。期待はしないほうが良いかもしれません。
境内をご案内
境内はそんなに広い神社ではありません、というか鳥居をくぐるとほんの数十歩で境内を一巡りできる超コンパクトな神社。
鳥居
まず鳥居から個性的。神社名を記す額か何かがあるべき場所にプロペラ。
御本殿
進んだ最奥にあるのが御本殿。
社殿自体にそれほど変わったところはありませんが、向かって右側にはヘリコプター。
航空資料館
ちょうど本殿の真下に位置する場所にはもう一つ部屋があって、資料館があります。入館は無料。
ミニチュアの航空機のモデルから部品、航空に関連する物品が所狭しと展示されています。戦艦が展示されていると思いきや、これは艦載機のようです。
御朱印
御朱印は鳥居越えてすぐの社務所で頂けます。御朱印は本来の磐船神社のものと通称の『航空神社』名と2種類。どちらも旅客機の挿絵が可愛らしい。
まとめ
今回はこれで以上です。
この神社には一般的な神社にある古くから連なる歴史とか、遺物とか、建造物とかはありませんが、その分シンプルな思いを感じます。10年掛けて建造された空港守護の神社、空港を利用する方はその無事を願い、利用した方はその無事に感謝を込めてお参りするようにしてください。