今回は福井県にある『柴田神社』のご紹介です。
『柴田勝家』を御祭神に仰ぐこの神社、鬼柴田の異名を持つ柴田勝家のイメージに反してモテ祈願、絆祈願とおおよそ硬派な柴田勝家にそぐわないパワースポットだったりします。では、今回はそんな柴田神社に一礼。
神社概要
場所とか縁起とか
この神社があるのは福井県福井市、越前の玄関口『JR福井駅』近くの通り沿いにあります。元々は柴田勝家の居城『福井城、別名北庄城(きたのしょうじょう)』があった場所で、賤ケ岳の戦いで羽柴秀吉(豊臣秀吉)に敗北した柴田勝家は、この北庄城で妻のお市(織田信長の妹)と共に自害します。その時、お城にも火が放たれて北庄城は落城。そこにいつの時代かは不明ですが、勝家とお市をお祀りする祠が建てられます、これがこの神社の始まりとされています。
明治時代に入り、福井藩主『松平春嶽』公ほか地域住民によって祠は柴田神社に改められることとなります。その後、大火や戦災、福井大地震などにより度々社殿焼失したりするものの、その都度氏子さん達の手により再建されています。
平成10年に老朽化した社殿・境内社の稲荷神社の建て替えが行われ、その際新たに境内社『三姉妹神社』が建てられます。
その際に合わせてこの界隈の発掘調査が行われ、北庄城の一部が発見され、その時初めてここが北ノ庄城の跡地であることが判明します。
主祭神:柴田勝家、配神:お市の方
ご祭神は『鬼柴田』の異名を持つ織田家の重臣『柴田勝家』です。
鬼柴田、瓶割柴田など数々の恐ろし気な異名を持つ柴田勝家ですが、お祀りされる神社には最愛の妻『市』も配祀されています。
その為この神社のご利益は柴田勝家に肖った一願成就、お市の方に肖った縁結び、というか美モテ祈願というかなり直接的なご利益が期待でき、時代のキーマンになった三姉妹から出世開運、仲睦まじく祀られる柴田一家の絆を強めるご利益などいうものもご利益として上げられています。
境内散策
境内は駅前の商店街に面していて、突然この鳥居が見えてきます。
ご本殿・拝殿
見えてはいるものの、ちょっと入り組んだ構造をしているこの神社の最奥にあるのがこの神社の拝殿・ご本殿です。
比較的真新しさを感じる社殿。格式と言うより清潔感を感じられる神社です。
柴田勝家像
境内の丁度中心に建っているのが、この神社のご祭神でもある柴田勝家の像です。
勇壮な尊顔もですが、何よりこの立派な槍。だいぶ引かないと写り切らないくらい。
お市・三姉妹像
ご拝殿を仰ぐ形で建っているお市の方の像。
お市の方は当時絶世の美女だったんだとか。その為、この場所は美人になるパワースポットとしても知られています。
浅井三姉妹の像
お市の方像のすぐ隣に建っているのが浅井三姉妹、つまりお市の方の娘(茶々、初、江)の像が建っています。
茶々は秀吉の側室、初は京極高次の元へ嫁いだ後に死別してから出家、江は2度の離婚を経て2代将軍『徳川秀忠』に嫁ぐこととなり、次第に対立する立場になっていくわけですが、この像はそんなしがらみのない幸せな幼少期を写したものになっています。
石垣跡
発掘調査によって、ここが北庄城跡地であることを裏付けた当時の石垣が残されています。
御朱印
この神社の御朱印は拝殿隣の社務所にて頂く事が出来ます。
普通に御朱印をお願いすれば柴田神社と三姉妹神社二社分の御朱印を頂く事が出来ました、ちょっとお得。柴田神社の方は『絆』の文字が特徴的。
三姉妹神社の御朱印には、豊臣の五三桐、京極氏の四目結、徳川の三つ葉葵が同時に並ぶ、とても豪華なものになっています。
アクセス
- 住 所:〒910-0006 福井県福井市中央1丁目21−17
- 駐車場:なし。
福井県福井市、JR福井駅前『北ノ庄通』沿い。境内に駐車場はありませんが、近隣にコインパーキングが多数あります。
まとめ
今回はこれで以上です。
柴田神社はアクセスも良いので、ご参拝には便利な場所に在ります。
柴田勝家と言えば勇猛果敢な武将のイメージがありますが、その縁者『お市、茶々、初、江』はその誰もが美女と言う事でも名の知れた人物ばかり。
勝運・武運・開運の柴田神社と共に、美のパワースポット柴田神社としてもお薦めのパワースポットです。