今回ご紹介するのは京都にある名勝『渉成園』。
東本願寺の飛地境内地、つまり東本願寺の一部に当たる場所で、春夏秋冬平時からそれぞれに違う景色が楽しめる場所なんですが、秋はライトアップ、そして夜間拝観が楽しめます。昼間が見事な庭園とするなら夜は浮世の世界とでも呼ぶべき全く違う素晴らしい景色を拝むことが出来ます。
施設概要
場所は七条通り間之町上る
ここは京都市下京区。間之町通というのは河原町から一本西にある南北の狭い通りです。河原町~間之町にまたがっていますが、入口は西の間之町通沿いにあります。
江戸時代三代将軍家光より拝領
ここが作られたのは1600年代、徳川の三代目家光によってこの土地が東本願寺へ寄進されたことによります。坪数にして実に約1万坪、石川丈山によるものとされています。
- 住 所:京都府京都市下京区東玉水町 下珠数屋町通間之町東入 東玉水町
- 駐車場:なし
駐車場は残念ながらありませんが、立地だけにコインパーキングに事欠くことはありません。ただ、お値段はそれなり。
境内散策
境内はこんな感じです。普通紅葉ライトアップと聞くと11番(丹楓渓)あたりが見どころなのかなとか思うじゃないですか。でも、ここの見どころはむしろそこ以外にあります。
臨池亭・滴翠軒
西門から入り時計回りに巡るのがこの庭園の順路。まず初めに見ることになるのがこの臨池亭と滴翠軒。
丹楓渓
ぽっかりと開けた広場を囲むようにしてもみじが植えられた、庭園で唯一紅葉だけを楽しむ場所。
侵雪橋・回棹廊
庭園のちょうど中央を東西に分けるようにして架けられた橋が侵雪橋。
侵雪橋の奥にある浮島を繋ぐ回棹廊。
空の色合いの違いさえなければ実物と池面に写る虚像との見分けがつかないほど美しく橋が映し出されています。
印月池・縮遠亭・南大島・漱枕居
侵雪橋より向かって右側の池が印月池。そこからは二つの浮島とそこに建つ縮遠亭、南岸に建てられた漱枕居が一望できます。
特に南大島は色とりどりでカラフルなのに落ち着いた和の雰囲気に包まれていて、バックに近代的なビルが一緒に見えるアンバランスさすらも景色を引き立てる要素になっているように思えてきます。
まとめ
今回はこれで以上です。
庭園なので、本来ご覧になるのは昼間になるんだと思います。ですが、普通の渉成園の姿を知っている人こそ一度見に来てください。昼間とは全く別の席阿がそこに広がっています。