今回は大阪にある玉祖神社のご紹介です。
東大阪、裏の山頂には霊峰信貴山を含む生駒連峰がそびえる山の中腹に位置する神社で、地元からは参拝とハイキングの定番コースとなっている神社。
昔から地元で愛されている神社はそれなりにご利益もありそうな雰囲気が。
では今回はそんな玉祖神社に一礼。
神社概要
神社があるのは大阪府八尾市
この神社があるのは大阪府八尾市。府外の方にはマイナーな下町ですが
あんたもやろ
東以外全部住宅地、東は全部生駒山系。そして中心部の八尾空港からはピュンピュン飛行機が飛び交うというなかなかファンキーな街です。
この神社があるのはそんな街の東側、生駒の麓の例にもれず大阪の情景が一望できるビュースポットで、それだけでも行く価値のある神社でもあります。
創建710年の超歴史深い神社です
何気ない神社なので目が向かないところですが実はかなり歴史深い神社で、創建は1300年以上前の710年。歴史深さもそうですが、この1300年前の創建年始がはっきりと残っている点も珍しい神社と言えます。
ご祭神は天明玉命(玉祖命)読み方は『たまのおやのみこと』。文字通り玉、つまり勾玉(まがたま)、管玉(くだたま)、平玉(ひらだま)など昔の呪い(まじない)に使われそしてそれ自身も力を秘めているとされた玉類を造る『玉造部(たまつくりべ)』の祖神とされる神様です。
ご利益はズバリ技術向上、まあそのまんまやんという話になるかもしれませんが。
勾玉なんか想像するとよくわかりますよね、昔は石をあんな丸い、しかもつるんとした形状に仕上げるのは大変です。だからそんな技術を継承した集団が必要で、それが玉造部だったわけで。その祖神にお願いするのは勿論その高度な技術にあやかるものとなるのはいわば必然でしょう。ざっくりした捉え方としては技術職というよりは専門職の方のスキル向上というのがわかりやすい考え方になるかもしれません。
アクセスなど
- 住 所:〒581-0855 大阪府八尾市神立5丁目5−93
- 駐車場:あり
駐車場はありますが、手前の国道170号線から山手に差し掛かる道が狭いので大きな車での参拝は避けるか、最悪麓に止めて徒歩というのもありです。
境内散策
ご参拝は厳密に言えば麓の鳥居から始まり、山裾を中腹まで登る形で行います。
結構急で細い坂道を登った先にあるんですが、入り口に建つ鳥居など境内は立派な佇まいで出迎えてくれます。
ご本殿
境内のちょうど中心辺りにあるのがこの神社ご拝殿、そしてご本殿です。
周囲とは2℃違うお立ち台で心落ち着けて願い事
この神社でお願い事をするのはご本殿前ともう一つ、鳥居をくぐったすぐ先にある『お立ち台』。
この神社のシンボル的存在の大楠と灯篭とに囲まれるようにして設えられた祈願場所。
山へ向かって視線を向けて一礼、その後ご加護を授かるように両手を広げて全身にパワーを浴びるようにしてお願い事をするわけですが、ちょっと不思議体験ができる場所。
周りよりちょっと涼しいんです。
筆者はちょっとあれですが、おかしい人ではありません、ただ主観の話である事はご理解下さい☆
ご参拝日は快晴、青空が綺麗なと言えば聞こえはいいですが要は暑い日です。境内は木陰、当然普通に道歩いているよりはましと言えどやっぱり暑い、そんな中このお立ち台へ一歩。すると風が吹くわけでもないのにすーっと。熱が和らぐ感覚が味わえる不思議なスポットです。
大楠と白蛇と
この神社のへそのような場所にたっているのがこの大楠。
裏手に回ってみると木のウロに白蛇さんが。こういうところこそ金運上昇のご利益がありそうな気がしてきます。
長啼鶏(東天紅)はこの神社の神使い?
この神社境内は農園のような場所と隣接しているんですが、そこはこの神様のお使いとされる長啼鶏(東天紅)のリアルな姿を拝むことが出来ます。
天上茶室は立ち入り禁止ですが・・・
鶏舎から更に奥へ進んだすぐ先にあるのがこの天上茶室。
ボロ趣深い藁ぶき屋根が麓側に向かってせり出した建物。理由は不明ながら現在は立ち入り禁止のようです。最近の何とかチューバーさんたちはアグレッシブな人も多いので、安全上の理由でしょうか。
茶室の中から景色を眺めることは敵いませんが、それっぽい雰囲気は隣から覗けば十分味わうことが出来ます。
御朱印
この神社の御朱印です。この神社は勾玉造り集団の祖神。御朱印には大きな勾玉が。
持っているだけで何だか幸運が授かれそうな印象的な御朱印です。
まとめ
今回はこれで以上です。
大阪のメジャーなパワースポットはやはり中心部に集中している感じですが、東大阪には信貴山をはじめ、霊峰生駒山から流れ込むパワースポットが点在しています。
枚岡神社、石切劔箭神社、瓢箪山稲荷神社と山にちなんだ神社が多いので、お近く観光の際は順番に巡ってみるのも楽しいかもしれません。