ババァ、山陰地方で食べられる魚の名称です、突然すみません。
筆者がとち狂って暴言吐き始めたのでは?と勘づかれた方、ある種正しいです☆
あまり出回る事もないので、食べた事はおろか名前すら知らない方も多いのでは。
今回はそんな魅惑のご当地食材『ババァ』のご紹介です。
お魚の概要
ババァババァと連呼しているのは流石に抵抗がありますので、まずはお名前の解説から。このお魚、鳥取・島根の山陰地方ではババァという名前が定着しているようですが、他にもタナカゲンゲ、ババチャン、キツネダラなんて名前があります。
見た目はこんな感じなので、そこから考えるとキツネダラというより狸の方が何だか一番しっくりきそうなところですが、この際そこら辺はどうでもよいでしょう。
狸みたいな腹して何言ってるんだ?
僕の個人的な出会いとしては山陰地方、他にも日本海側で捕れるいわゆる深海魚。
スズキ目-ゲンゲ科という事で白身の美味しいお魚として島根・鳥取の辺りの人はこっそり食べている魚です。狭い日本、何故沿岸部に生まれなかったのか、本当に悔しいです。
じゃ引っ越せばいいやん☆
母ちゃんが徒歩2分以内にコンビニがないと生きていけないタイプの人間なので無理です。
調理してみます
元々旅先でご当地グルメを食すのは好きだったんですが、10年前出会ったときは衝撃でした、名前はあれなのに
以降、筆者が恣意的に山陰地方の名称を使おうとしていましたので、適宜修正を加えてございます☆
一匹1,280円で身もアラもこんなに。大量です。
なお、このお魚は水気が多いので刺身には向きません。
唐揚
白身魚なので揚げ物にもよく合います、つまりタナカゲンゲの丸揚げですね。
唐揚と言っても水気が多くそれらを適度に飛ばしながら揚げることになるので、どっちかピカタを作るように油の中でターナーを押し付けるようにしていくとこんな感じの焼き上がりに。
唐揚っぽく油に浸して揚げてもいいんですが、弱火でじっくり中まで火が通るように。ちょっと面倒くさいですが、その分カリッとあがります。
バターホイル包み焼き
なんかもう一品ない?
料理作らない人に言われてイラっとする一言ベスト3圏内を狙えるワードですよね。そんな時に便利なのがタナカゲンゲの蒸し焼き。作り方も簡単、アルミホイルで作った器に酒、バター、ニンニクチップ、塩コショウを詰めてフライパンに蓋して蒸し焼きにするだけ。薬味はその時冷蔵庫にあるものを適当に入れればOKです。
もちろんお鍋にも
火通しする魚料理と言えばこの季節やっぱりお鍋。関係ないですが、オジサンという名前の魚もいるの、ご存じでしょうか。
写真でははっきりと見えませんが、鬚が生えていて、ちょっと間の抜けた顔から来ているのでしょう。今回は鍋の中でおじさんとタナカゲンゲの饗宴が実現しました。
旨味が良く染み出て、体がポカポカしてきます。〆は雑炊もいいんですが今回は麺で。
まとめ
今回はこれで以上です。
取れ高の関係か、他府県で見かける事はめったにありませんので、あの旨さは酔っぱらったときの思い出として美化されたものかと思っていたんですが、やはり記憶に違わぬ絶品の魚でした。こういった地産地消されていた魚でも不意に出会えるのが街のみなとのいいところ、見かけたら是非試してみてください。