今回は滋賀県にある『天孫神社』のご紹介です。
湖国三大祭りの一つとされる『大津祭』が行われる事で有名な神社です。
10月の体育の日の前々日に宵宮、前日に行われる本祭、大津市を挙げて行われるこのお祭りは豪華絢爛、『曳山』と呼ばれる山車は京都の祇園祭や大阪の天神祭りにも引けを取りません。
今回はそんな天孫神社に一礼。
神社概要
どこにあるの?
この神社があるのは滋賀県大津市、お向かいには神社とはまた違う昭和の歴史を感じさせる建築様式に定評のある大津市役所。
この神社を代表する祭礼、『大津祭』はこの天孫神社から西側を中心に曳山が巡行するお祭り。
滋賀は湖の町というのは周知の事ですが、この辺りは湖岸がずっと整備されていて、畔を散歩するのにも適した一帯。一時期は京都・大阪なんかをぶっちぎって住みたい街ランキング常連に顔を出していた大津市だったんですが、いつの間にか姿を見なくなってしまいます。検索ワード『大津市 〇〇』の中で、そのヒントが見つかるかもしれません。
創建の歴史
この神社の創建は奈良時代(782年)とされています。
平安時代に平城天皇が近江に行幸された際には、仮の御所として禊祓いをされたという記録が残っています。その後も近江の守護職『佐々木定綱』初め、時のこの辺りを治めた領主に崇敬された神社です。
昔は大津も含め近江国とされていて
- 一之宮:建部大社
- 二之宮:日吉大社
- 三之宮:多賀大社
- 四之宮:天孫神社
と並び称される神社はいずれも滋賀それぞれの地域を代表すると言っていい神社ばかり。ここが由緒ある神社である事の一つの証左と言えるでしょう。
ご祭神・ご利益
この神社のご祭神は四柱。
- 彦火々出見命(ひこほほでのみこと)
- 大名牟遅命(おおなむちのみこと)
- 国常立命(くにとこたちのみこと)
- 帯中津日子命(たらしなかついひこのみこと)
ご利益は縁結び、勝運・武運招来などが挙げられます。
境内散策
境内はさほど広くはありません。ご参拝時は舞殿が改修中。
ご本殿・拝殿・裏参り
東側が正面鳥居にあたります。
鳥居からすぐ見えるのが、改修中の舞殿、そしてその奥が拝殿とご本殿です。
ご本殿は周りをぐるりと囲むように回廊が巡らされています。裏には締め切られた扉と、えべっさんの様な絵が描かれた瓦が。
ご朱印
御朱印は社務所にて頂けます。独特の社印が美しいです。
アクセス
住 所:〒520-0044 滋賀県大津市京町3丁目3−36
駐車場:あり
滋賀県大津市京町三丁目交差点角。ほぼほぼJR大津駅前です。駐車場は正面鳥居を行き過ぎてすぐ。コインパーキングの丁度真裏側にあります。
まとめ
今回はこれで以上です。
大津祭の時はこの神社と言わずこの辺り一帯は人で溢れ返りますが、普段は参拝客もまばら、ゆっくりとご参拝が可能です。
彦火々出見命は海の神様の娘を妻にした神様と言う事から縁結びと海運守護、国常立命は土(国土)の神様で立身出世・海運招福、大名牟遅命は大国主命の別名で有名なモテ神であると共に因幡の白兎を助けたりと言った話から病気平癒、縁結び、夫婦和合のご利益があるとされています。大津祭は盛大で豪華、御観覧の際には忘れずにお参りするようにしましょう。