今回のテーマは大阪でもトップクラスのシンボル『太陽の塔』。
この姿、テレビやもしかしたら映画で見た事がある人もきっと多いはず。
少し怖いとすら思えてしまうこの不思議な像。意外と実物を見たことがある人って多くはないのでは、かく言う僕も今回これが初めてでした。
近すぎるメジャーな観光スポットってなかなか行きませんよね☆
という訳で今回は意外とじっくり見たことがないだろう太陽の塔を思う存分見物して、ついでに庭園の梅を見物してしまおうという企画です。
改めて太陽の塔って?
あるのは万博記念公園内
さて太陽の塔はどこにあるでしょうか。この像があるのは大阪万博記念公園内。4年後の2025年にも企画されている大阪万博ですが、1970年にも大盛況を博した事は知識としてご存じの方も多いはず。
その大阪万博が開催されたのがこの公園で、見事大成功に終わった大阪万博の後、跡地を残す形で建てられたのがこの万博記念公園。太陽の塔は当時の象徴としてここで実に50年の間この姿を留め、来園者を出迎えてくれているという訳です。
スペックとか
塔スペック
- 建 造:1970年2月(着工1968年12月)
- 高 さ:70m
- 腕の長さ :25m(片腕につき)
- 黄金の顔 :10.6m
- 正面の顔 :12m
- 背面の顔 :8m
- 胴体の太さ:20m
写真で見ると遠近感が沸きませんが、間近で見てもやっぱり大きいのはわかるもの、70mというほどにはなかなか見えません。
公園スペック
- 面 積:264ヘクタール
- 入園料:大人260円、小中学生80円(日本庭園・自然文化園共通)
- 住 所:〒565-0826 大阪府吹田市千里万博公園1−1
かつて、万博跡地にふさわしい人気施設『エキスポランド』がありましたが、2009年に閉鎖。現在は観覧車だけが残っています。
さあ思う存分眺めようか
万博記念公園駅にほど近い中央口から入園すればすぐに太陽の塔がお出迎えしてくれます。かなり引いて撮ってみてもかなりの迫力。
まず背面
太陽の塔の外観には三つの顔があります。まずは後ろ、『黒い太陽』は過去を表しているんだとか。
眼球がないせいか、ちょうど当日曇りだったのもあって少し怖くさえ見えてきます。
改めて正面はどんなでしょうか
改めて正面。正面には二つの顔があります。
お腹部分にある現在を表す気難しい表情をした太陽の顔。
そして、頭部分についている見た目にも煌びやかで輝かしい未来を表す黄金の顔です。
脇から見上げて
地下の階段脇から見上げるとこんな感じ。その大きさは全体を把握できないほど。
実は中に入れるってご存じですか
太陽の塔、ただのシンボリックタワーと思っている方も多いかもしれません。
偉そうに語ってますが、筆者自身1mmも知りませんでした☆
実は中に入れます、万博開催当時は地下に『生命の神秘』をテーマに、地上には『現在のエネルギー』、そして大屋根の空中を『未来の空間』をテーマにし、やっと一つのテーマが完成するという壮大なスケールのものだったようです。
今は残念ながら腕の周りに巡らされた遊歩道部分は撤去されてしまいましたが、内部は健在。
- 入館料:大人720円、小中学生310円
未就学児は同伴無料ですが、4歳未満の場合は内部通行に一部制限がかかりますのでご注意ください。中では、表からは見ることが出来ない太陽の塔の第四の顔『地底の太陽』を拝むことが出来ます。
開館当時も展示されていたそうですが、万博閉幕後のどさくさでどこかへ行ってしまい行方知れずになってしまったんだとか。
更に奥へ進んだ先にあるのが一面真っ赤な世界と、『生命の樹』と呼ばれる高さ41mのモニュメント。
太陽の塔は過去から未来へ向かった時間の流れを表現している面もあって、この生命の樹には実に太古から現在に至る292の生物模型が飾られています。
一面赤に彩られた異様ともいえる空間の中心にそびえる色鮮やかな樹を見上げると、感覚とか高さとか遠近とか色んなものがちょっと狂ってしまったかのような、そんな不思議な感覚を味わう事が出来ます。
さて、太陽の塔内部は地上2階建て、6つの展望エリアが配置された構造になっています。本来はこれをゆっくりと階段を上りながら眺める事が可能なんですが、未就学児がいる場合には安全上の配慮から、エレベータで1階、中二階、2階の3か所に閲覧箇所が制限されています。写真はNGの為内部の写真はありませんが、中では生命の樹のほか塔の内側から見た腕が見れたり、迫力というよりも大きさと現職に彩られた世界観のせいか、正直スケールが掴み切れません。
冬の公園は閑散としているけど梅が綺麗
万博記念『公園』ですから、公園は花があってこそ華やかというもので、やっぱりそういった意味で冬の公園は彩りに欠けていて寂しい雰囲気が漂っているものの、その色の少ない景色の中で紅白の梅が綺麗に咲き誇っていました。
全体から見るとまだまだ咲き始めといったところで、これからどんどん見ごろを迎えていくのだろう花たちは春の訪れを感じさせてくれます。
まだ寒いので、防寒必須ですが。
まとめ
今回はこれで以上です。
いかがでしたでしょうか太陽の塔。内部入館は公園入園料よりずっとお高いんですが、旅行などの際は特に外観だけ眺めて帰るのはあまりに勿体ない話です。僕自身芸術とか美術とか詳しい方でも感受性が豊かな方でもないんですが
言われるまでもありませんね☆
それでもそのスケールに、強烈な思いの下で造形された空間には圧倒されるものがあります。閑散とした今だからこそ見ておきたい、そんな太陽の塔でした。
万博公園は広すぎて全部把握するのは大変ですが、どの季節に行っても何かが見ごろで出迎えてくれます。大阪のど真ん中に設えられた広大で贅沢な空間は、多分365日いつ行っても太陽の塔以外見るものがなかったなんてことにはなりません。大阪観光で迷ったら、まずここを候補に据えてみましょう。