難波のシンボルといえばくいだおれとグリコ、梅田はスカイタワー、じゃあ天王寺は?
答え:あべのハルカス。
高さの面ではハルカスにはるか上空を押さえられてしまった通天閣ですが、何故か大阪人に大人気の通天閣とその周辺をご紹介です。
通天閣ってどこにあるの?
通天閣、大阪のシンボルで最近では大阪のコロナ感染蔓延状況を三色で示すライトアップが実施されたりと大阪を象徴するシンボルとしてかなりの知名度を誇る(と関西人は勝手に思っています。)展望塔ですが、実際に行ったことがあるor登ったことがある人って意外と少ない気がします。
まず建っている場所は新世界。よく大阪の繁華街をキタ(梅田)ミナミ(難波)といったりしますが、ここは言うならミナミより更に南、大阪環状線の南端に面したエリアにあります。
環状線だと天王寺・今宮駅が最寄りということになりますが、少し遠いので地下鉄を利用すると良いかも知れません☆
現在の通天閣は二代目
通天閣には、実は100年以上も歴史があるんだとか。
現存する通天閣は二代目。元々は1903年に開催が決定した『内国勧業博覧会』の跡地にエッフェル塔を模した塔を建設するという事で1912年に完成したそうです。
当時東洋一の高さを誇る建造物として注目を浴び、同時期に建設された『新世界ルナパーク』とロープウェイで繋がれるなど画期的な大阪のシンボルとして大人気を博しました。1920年にはネオンが導入され、昼夜を問わず大阪の人々に親しまれていた通天閣ですが、太平洋戦争の影響で軍に献納するという形で1943年にその姿を消してしまいます。現在の二代目が建造されたのは戦後10年経った1956年。
『通天閣』という名前は天に通じる建物として初代に命名された名前をそのまま踏襲しているということです。
塔のスペック
塔の各種スペックはこんな感じ。
- 高 さ:108m(内、避雷針部分8m)
- 建造時期:1956年(2代目)
- 住 所:〒556-0002 大阪府大阪市浪速区恵美須東1丁目18−6
- 入場料 :下表の通り。
登ってみよう
展望台とビリケンさん
では、早速登ってみましょう。塔の構造としては一応五階建てということになっていて、塔の根本のところに入り口があります。
3階からエレベータへ。5階建てということになっていますが、3階~4階の間がすご~~~~~く長い変則的な階の設定になっています。登る間の演出は、、、何ていうかここでしか味わえない感覚です。
展望台は地上87mにあります。展望台って何もかも見下ろすのが普通ですが、ここでは地域ナンバー1建造物『あべのハルカス』を横に見るなかなか珍しい光景を目にすることが出来ます。
通天閣といえばもう一つ、この界隈で愛されて止まないのがこのビリケンさん。
気前の良さそう、初対面から親友になれそう、そこはかとなく胡散臭い、などおおよそ大阪人の特徴が集約されているかのようなこの風貌、それがビリケンさんです。
存在自体は知っていても何者なのか知らない人も多いかも知れません、実は福の神だったりします。
無遠慮に足を投げ出したスタイルもまた親しみやすさの現れでもありますが、この足の裏は撫でるとご利益があるとされていて、多くの人に日々撫で回されています。なので、足の裏だけ極端に損耗が進んでいます。
グリコ&キン肉マン博物館
塔を降りた先には『何故』というのは不明ですが、グリコとキン肉マンの展示物が並んでいます。
お土産物もやっぱりビリケンさん
これだけ親しまれているビリケンさんなので、是非とも一家に一人(?)ビリケンさんと思う人も多いのでしょう、お土産にもやっぱりビリケンさんが種々居並んでいます。
新世界でもう一つ外せないのが串かつ
さて、ここまで通天閣の紹介でしたが、せっかく新世界に来て通天閣登って降りてビリケンさん買って帰るだけというのは余りに勿体ない話です。
通天閣の周りは『新世界』と呼ばれるエリアで、平日でも昼間でもコロナ自粛下でも変わらない独特な雰囲気があります。
- お酒を昼間から飲んでいても何故か許される
- 隣のおっちゃんは見知らぬ人でも30分もいれば友になれる
- お酒がやたら安い
人によります☆
こんな感じの素晴らしいエリア。
そしてもう一つ、このエリアに欠かせないのが串かつ。
だるまを始め、じゃんじゃん、横綱など大阪を代表する名店から無名なお店まで実に色んな串カツ屋さんがひしめいています。
この数は天下のグーグルマップですら正確に表すことが出来ないほど。
その数たるや実際に歩いてみればわかりますが、コンビニを除けば串カツ屋とビリケンさんしか無いんじゃないかと思えるほど。そしてどのお店も賑わっていて、皆一様に楽しそうにジョッキを傾けています。
これだけのライバル店と日々しのぎを削っています、全部回ったわけではありませんが、揚げ方や衣の好みはあれど美味しくないお店ってないんじゃないでしょうか。
まとめ
今回はこれで以上です。
大阪は全体的に親しみやすい町ということで知られていますが、通天閣のあるこの界隈はそんな良くも悪くもそんな大阪のイメージがそのまんま凝縮された場所。
秘密のケ○ミンショーの影響で大阪に住んでいる人は皆あの番組で紹介されるような異次元の住民ばっかりが住んでいると勘違いしている人も多いかと思います。
- 会話の大半は擬音語
- 鉄砲で打つマネをすると全員が反応
- 全員がノリツッコミが出来る
- 一回に1台たこ焼き器
大部分の大阪人はそんなことない普通の人達なんですが、この界隈も全員そんな人という訳でも無いと思いますが、リアルにあの番組で思い描いた大阪人に出会いたい方はここを訪れてみて下さい。