京都には桜の名所と呼ばれる場所がいっぱいあります。
今回ご紹介するのはその中でも駅から近い、徒歩で巡れる桜絶景スポットを厳選してご紹介していきます。
白川筋~巽橋
今も昔も京都の華街で艶街『祇園』。まずはそのど真ん中にあるスポット『巽橋』から白川筋の桜並木。
このあたりには、祇園を代表する割烹や鉄板焼など、名店が立ち並びます。
値段見るまでもなく僕には縁遠い場所であることが窺えます。
場違いなので食い入るように値段見るのはやめようね☆
白川筋と並行する白川に覆いかぶさるようにして桜並木が並ぶ通りで、石畳と相まったレトロな雰囲気は大正時代にトリップしたかのよう。
川のせせらぎに合わせるようにそよぐ風、舞い散る桜を見るとずっと散ってほしくないという気持ちに駆られてしまいますが、この舞い散る姿もまた桜の美しさの一つ。
見どころとしては、川端筋から白川筋に差し掛かる辺りから桜並木は始まります。弁天さんのお社が目印。
桜でできた屋根のような並木道、地図では表現できませんが公園のようになっているので白川筋に直接通り抜けが可能です。
白川筋に入ると通りは石畳に変わり、通りには玉垣。淡く暖かな電灯の明かりも相まってレトロな雰囲気が魅力的。
終点は巽橋。辰巳大明神のお社にご挨拶して終了となります。巽橋から見る桜の花々は他でなかなか見ることはできません。
これで以上です。昼に見る並木道も勿論綺麗ですが、ここの雰囲気が似合うのはやっぱり夕暮れから夜までの間。特に今回紹介した日が陰って明かりが灯り、完全に日が落ちるまでのこの絶妙な時間帯が一番幻想的な雰囲気を楽しむことができます。
木屋町四条~御池木屋町
祇園がセレブの街だとすれば、幾分庶民ぽい雰囲気の飲み屋街木屋町。四条通辺りから三条までの間にはそれこそ数え切れないほどの飲食店が軒を連ね、祇園よりずっとリーズナブルなおねーちゃんのお店や普通のバーや、ラーメン屋なんかもある通りです。
木屋町四条下がった辺りから御池を通り過ぎた先くらいまでの間には、高瀬川が流れています。この高瀬川沿いにはずっと桜並木が続きます。高瀬川自体は川幅も狭いんですが、川には幾本もの橋が架けられていて橋の上から垂れ架かる桜と川のコラボレーションが随所で楽しむことができます。
順路としては駅前が近い南『四条河原町』駅前から始めるのが良いでしょう。
幾本の橋を臨みながら道の傍らにずっと続く桜並木。高瀬川の西側に立ち並ぶ飲食街の明かりをバックに見る桜はとても華やか。
四条・三条のちょうど間に差し掛かると高瀬川を挟んだ両側から歩くことができるようになります。桜並木も高瀬川の両脇から臨めるようになり、橋からの景色もまた少し違ったものになります。
三条通りの交差点。ここから北へ上がると徐々に飲食店はまばらになります。
それにつれて人通りもまばらになるのですが、桜並木は変わらず綺麗。桜鑑賞に限って言えばここから始めるほうがゆっくりと見ることができるかもしれません。
御池通、東西の通りとしては一番大きい、官庁なども立ち並ぶビル街。
ここをすぎるとビルの明かりもまばらになります。ですが、道沿いにはフットライトが配置されているので、光は淡くてもそれがより一層幻想的な雰囲気を引き立てられます。
川の終わりと、かつて往来していた船の模型と『一之船入』を以てこのルートは終点となります。
混雑具合や、足腰の鍛錬具合にもよりますが、可能なら全ルートを南から北へ、もしくはその逆へ。街の明かりが徐々に少なくなっていく、もしくは多くなっていくその移り変わりで桜の見え方も徐々に変化していく様を鑑賞することができます。
川端御池から南へ白川筋まで
京都の繁華街を南北へずっと流れる鴨川。昼と言わず夜と言わず、デートのクライマックスまたは、ディナーの前に、恋人が語らう聖地になっている場所ですが、鴨川沿いも桜の名所としては有名な一帯。
川沿いなので、明かりはなくここの桜鑑賞は本来昼ですが、真っ暗な中の桜鑑賞の感じを今回はご紹介します。
川端御池の目印はこの紅色のしだれ桜。
昼に見れば眼を見張るような桜が続く通りなんですが、やっぱり夜だと少し見づらい。
通りが唯一明るく照らされるのが、三条駅前。
通りには交互に柳の木も植えられているので、春は桜、夏は柳、秋は紅葉と言ったふうに季節それぞれの風景を楽しむことができる場所です。
三条通を下がると徐々に通りも明るくなってきます。
四条通に抜ける途中、上の白川筋の入り口に差し掛かるのでそこでこのルートは終点。
今回は他の2ルートと繋ぐように桜名所を巡った関係上取り上げましたが、この通りの桜はやっぱり昼の鑑賞がおすすめです。
まとめ
桜は昼の鑑賞も綺麗で、京都には昼鑑賞向けの場所も多いです。今回は歩いて巡ることが出来る場所を取り上げました。仕事帰りに寄る都合上、夜桜の綺麗な場所を意識して選んでみましたので、仕事終わりに、或いは出張帰りに京都へ停泊する事となったとき、それがめぐり合わせで桜の季節となった場合には是非思い出してみてください。