夏です、夏と言えばやっぱり古墳巡り。
何でやねん☆
視界に広がる広大な墳墓と抜けるような青空、そして青々とした緑。それらを楽しむベストシーズンはやはり夏。昼間に行けば雨の心配も全然ありません。
今回はこんなところにも古墳がシリーズ京都深草北稜(ふかくさのきたのみささぎ)をご紹介していきます。
古墳概要
古墳があるのは京都市伏見区
この古墳があるのは京都市伏見区。伏見区って広いのでヘタにうろちょろすると全然違うところに辿り着いてしまいます。今回のエリアは伏見区深草、京阪沿線沿いにあるエリアの一つで昔は陸軍第16師団の置かれた地、今はのどかな住宅街になったエリアです。今回の深草北稜はそんな住宅街の中に何でもない広場のようにして佇んでいます。ひっそりとしているながらも駐車場も完備されている車での散策にも適した場所です。
古墳スペック
- 被葬者:第89代後深草天皇(その後の天皇11代と親王が埋葬されることになる)
- 住 所:〒612-0871 京都府京都市伏見区深草坊町71
- 駐車場:あり
古墳と言えば、例えば仁徳天皇陵のように一個につき一代の天皇が葬られているというのが一般的だと思うのですが、1304年に第89代後深草天皇が埋葬されてから、その後の伏見天皇から後養成天皇、それに栄仁親王に至る12天皇、1親王が眠るとされる珍しい場所です。
古墳散策
JR奈良線の線路がすぐ脇に走っています、周囲に溶け込んでいる感が半端ないですね。
公園の入り口のように広がる参道。敷地としてはそれほど広いわけではないのですが、よく手入れが行き届いているので、お参りしていて気持ちのいい場所です。
アプローチを50mほど歩けばゴールに到着。墳丘があったり、鳥居があったりという権威や威光をかざすものもなし。作られた時代の違いということなのでしょうか。
まとめ
今回はこれで以上です。
広大な前方後円墳があるという訳でもなく、正直ここだけを見に訪れるという場所ではありませんが、造られたのが鎌倉~南北朝~室町へと時代が目まぐるしく移り行く時代だったからか歴代十二帝が同じ墳墓に葬られる事にも時代の背景が感じられます。他にも京阪沿線には中世~近代史に触れられる場所が点在しているので、その中の一つとして巡ってみるのもいいかもしれません。