今回は岡山県にある『吉備津彦神社』のご紹介です。
昔話には数々ヒーローが出てきますが、やっぱり日本一のヒーローと言えば桃太郎でしょう。ここはそんな桃太郎こと『大吉備津彦命』をお祀りする岡山を代表する神社です。では今回は吉備津彦神社に一礼。
神社概要
神社があるのは岡山県
この神社があるのは岡山県岡山市。市の玄関口となるJR岡山駅からは車で少し西へ向かった先に当たります。山を挟んだ向かい側には、長くきれいに伸びる回廊で有名な『吉備津神社』があり、岡山でお参りしておくマストスポットの2社が集まった地域です。
吉備津彦命の鬼討伐こと桃太郎伝説は日本人なら多分誰一人知らない人はいない昔話でしょう。桃から生まれた桃太郎が三匹のお供と一緒に鬼退治する。ですが、岡山の伝説では鬼に当たる『温羅』はただの無法者とはちょっと違うストーリーとして描かれているのがわかります。
アクセスなど
- ご創建:不詳(推古天皇代~平安後期)
- ご祭神:大吉備津彦命
- ご利益:厄除け、災い除け、五穀豊穣、武運長久、慈愛、長寿
- 住 所:〒701-1211 岡山県岡山市北区一宮1043
- 駐車場:あり
境内散策
境内の全体図はこんな感じになっています。大吉備津彦命の陵墓とされる中山茶臼山古墳まで含めると歩く範囲はかなり広大になるので、予めどこまで参拝するのか計画を練っておくとよいかもしれません。
両側から臨むご本殿
入口にそびえる立派な随神門をくぐり
大階段をを抜けた先にご拝殿・ご本殿が見えてきます。
この神社の歴史は少なく見積もっても1000年はあります。その歴史深さを称えるご本殿を思う存分拝むことが出来る仕様になっています。
大燈篭
高さ11.5m、笠石8畳あるとされる日本一の大燈篭です、安政6年(1859年)に天下泰平を祈願して建立されたものだそうで。
6段づくりの石段には1670余名の奉納者名が刻まれているという事なので、逆に言えば1670名もの人たちの平和を願う思いの象徴と言える燈篭です。
鶴島神社と亀島神社
まっすぐ伸びる参道を挟んで両側には二つの池があります。池のそれぞれには鶴島、亀島と呼ばれる浮島があって、そこには鶴島神社、亀島神社という二つのお社が建てられています。
鶴島神社
亀島神社
御朱印
御朱印は書置きのみ、ノーマルなものも含め全て500円。折角なので記念御朱印を頂くことにしました。
まとめ
今回はこれで以上です。
桃太郎伝説はシンプルに地元に渾名す鬼退治の物語とみるのは簡単ですが、実は鬼役の温羅は土着の地方豪族、渡来人とする説など色々あります。
桃太郎は温羅を討伐する訳ですが、一概にそれが一般に語られるような悪者退治とも限らない、中には温羅の妻と出会い自分の行いに後悔した、なんて話もあるくらいで皆が知っているのとは違う桃太郎を知るきっかけにもなる趣深い神社でもあります。